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Japan

「設備保全」にはこんな種類がある。
自社に合う方式の選び方

「時間基準保全と状態基準保全って何が違う?」「CBMって最近よく聞くけど何?」設備管理の現場でよく混同されるこれらの言葉を、このコラムで一気に整理します。

1. 事後保全 (BM) とは?

すべての保全方式の原点となる「事後保全(BM:Breakdown Maintenance)」は、設備が壊れてから修理する方法です。ポンプや送風機のような基幹設備では突発停止→生産損失→緊急修理という負のサイクルに陥りがちです。

2. 時間基準保全(TBM)とは?

「時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)」とは、故障が起きる前に定期的に点検・部品交換を行う方法です。「3ヶ月ごとに軸受を交換する」など計画的に実施します。この手法には、計画が立てやすく誰でも手順通りに実施できるというメリットがある一方で、まだ使用可能な部品まで交換してしまう「過剰保全」が起きやすく、実際の設備の劣化状況とタイミングがズレてしまうというデメリットもあります。

3. 状態基準保全(CBM)とは?

「状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)」とは、設備の実際の状態をセンサーや点検データで継続的に監視し、劣化や異常の兆候が現れた時にメンテナンスを行う方法です。時間基準保全と異なり「今まさに何が起きているか」をデータで判断します。振動・温度・電流などを継続監視し、正常値から逸脱した段階でアラートを発報。人手不足・高齢化が進む現場での自動監視・省人化の手段として注目されています。

4. 予知保全(PdM)とは?

「予知保全(PdM:Predictive Maintenance)」は「いつ壊れるかを予測する」ことを目指す概念で、CBMの発展形です。ただし実際の現場では機種・運転条件の多様性から高精度な「予測」の実現は難しいケースも多く、「異常の予兆を早期検知し、専門家が分析・提案する」CBMのアプローチの方が現実的に機能します。

保全方式判断基準特徴
事後保全(BM)故障してからコスト低いが突発停止リスク大
時間基準保全(TBM)時間・周期計画的だが過剰保全になりやすい
状態基準保全(CBM)設備の実際の状態必要な時だけ対処。コスト最適化
予知保全(PdM)データによる故障予測CBMの発展形。精度確保が課題

5. 自社はどれを選ぶべきか?

状況向いている保全方式
停止したら生産・業務に重大な影響がある設備状態基準保全(CBM)
深夜・休日の緊急呼び出しが頻発している状態基準保全(CBM)
ベテラン退職で点検スキルが継承されていない状態基準保全(CBM)
高所・密閉空間など危険な場所にある設備状態基準保全(CBM)
停止しても大きな損失にならない設備時間基準保全 or 事後保全

6. まとめ

事後保全は「壊れたら直す」、時間基準保全は「定期的に手を打つ」、状態基準保全は「データで予兆を捉えて必要な時に手を打つ」。設備の重要度に応じて組み合わせるのがベストです。EBARAメンテナンスクラウドは、まず3ヶ月の無償モニターで効果を体験いただけます。対象機器は何台でも構いません。