開発・設計
東海林 健太
担当している業務について
海外の建築産業市場向けに使用されるポンプの開発に携わっています。ポンプは、建物の水道やトイレへの給水、井戸からの揚水、トイレやキッチンからの排水、空調・冷暖房用の冷却水や温水の循環、さらには消火スプリンクラーや消火栓への給水など、建物のさまざまな場面で使われています。その中でも私は、特に排水用ポンプの開発に注力してきたほか、井戸用ポンプの開発にも関わってきました。水中で使用するモータポンプが多く、防水をふまえた設計が求められます。なおかつ、用途や地域特性によっても求められるポンプは異なるため、それらに応じた開発を行っています。
日々のやりがいやスキル習得の仕方について
製品開発には、設計・試作・評価といった工程があります。各段階で多くの課題に直面しますが、それらを1つずつ解決し、自らの設計やアイデアが製品として社会で活用されることは、大きなやりがいですね。また、年次によらず成果で評価してくれる環境も良いと思っています。日々心がけているのは、他の人や他部門の業務にも目を向けること。自分の業務だけでなく、周囲の工夫や知見をヒントにすると、課題解決につながることが多くあります。技術資料や過去の開発事例も社内に蓄積されているので、それらを読み込んで理解を深めることも意識しています。
これからやりたいことや、若い人たちへのメッセージ
技術者として、与えられたリクエストを形にするだけでなく、提案の段階から関わり、より価値のあるものづくりをしたいですね。私たち技術者自身が「どんな製品やサービスが本当に必要とされているのか」を自ら考え、設計に落とし込んでいきたいと思います。若い人たちに対しては、年齢を重ね、ライフステージが変化すると、仕事以外にも考えることが増え、思い切った挑戦がしづらくなることがあります。だからこそ、若いうちに失敗を恐れず、さまざまなことに挑戦してみてください。うまくいかないこともあるかもしれませんが、その経験が将来の糧になります。皆さんの前向きな挑戦を応援していますし、もしご縁があって一緒に働ける日が来たなら、とてもうれしく思います。