荏原製作所(以下:荏原)は、建材・設備の3Dデータ共有プラットフォーム「BIMobject®」で公開しているポンプ・送風機のBIMデータにおいて、新たに国際標準規格である「IFC(.ifc)ファイル」の提供を開始しました。これにより、異なるBIMソフト間でのデータ連携ができ、プロジェクト全体の情報伝達「OpenBIM」の土台形成に貢献します。
BIMデータに国際標準規格「IFCファイル」を追加、 データ連携の効率化を後押し
~設計から施工までの情報連携をスムーズに。建設業界の生産性向上を加速~
1. 背景
国内の建設業界では、人手不足や高齢化、時間外労働の法規制を背景に、生産性向上が重要な課題となっています。その解決に向け、国土交通省はICT技術を活用した「i-Construction」を推進しており、施策の一つである「BIM/CIM(3次元モデルの活用と情報の一元管理)」※1の導入が、業界全体で進んでいます。
荏原は、中期経営計画「E-Plan2028」の基本方針の1つである「顧客起点での新たな価値を持続的に創出する」に基づき、お客さまの声に耳を傾けながら価値を提供しています。
その取り組みの一つが2025年9月に実施した、建設業界向けのプラットフォーム「BIMobject®」※2でのBIMデータの公開です。ポンプや送風機の導入を検討されているお客さま(設計者)の情報伝達の迅速化を目指して、当社製品のBIMオブジェクト※3と、2,413点のパラメトリックバリエーション(2026年4月現在)を、海外で利用者の多い「Revit®(.rfa)ファイル」※4で公開し、多くのお客さまからご好評をいただいています。
2. 概要
今回、従来の「Revit®」ファイルに加えて、特定のソフトに依存しない国際標準規格フォーマット「IFC(.ifc)」ファイルの提供を開始しました。「IFC(.ifc)」ファイルは国内の設備工事会社で多く使用されているCADソフトにも対応しており、よりBIMデータの連携の幅が拡がりました。
■荏原が提供するBIMオブジェクトの公開ページ
https://www.bimobject.com/ja/ebara-japan?location=jp
3. 今後の展開
引き続きお客さまのご要望にお応えし、今後は市場ニーズが高い「給水・消火・排水ポンプ」のBIMデータ拡充や製品の選定を支援する機能提供、ユーザビリティの向上を目的としたWebサイトへのリニューアルといったアップデートを予定しています。
荏原は、製品(ハード)とデジタル(ソフト)の両輪を提供することで設計から施工までの円滑化を図るとともに、迅速な情報連携が可能な「OpenBIM」の基盤づくりに貢献し、建設業界の生産性向上に取り組んでまいります。
ー 荏原グループについて ー
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づき、事業活動を通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現と企業価値のさらなる向上を図っていきます。
ご参考:ポンプ・送風機のBIMオブジェクトをBIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject」で公開 〜建築設備・産業設備市場における生産性と業務効率向上に荏原が貢献(2025年9月2日付 当社ニュースリリース)
※1 BIM/CIM:一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ることを目的としたワークフロー。計画、調査、設計段階から 3D モデルを導入し、その後の施工、維持管理にも 3D モデルを連携させることで、事業全体にわたり関係者間の情報共有を容易にする
※2 BIMobject®は、スウェーデンの BIMobject AB 社の日本およびその他の国における登録商標です。
※3 BIMオブジェクト:BIMで扱う部材のデータのこと。3D環境上で設置すると構造内のその他の要素との関係における相対的なサイズや位置を測定することができる。また、機能、寸法、材料などの設計やパフォーマンスに関する属性情報も表示される
※4 Revit®は、米国Autodesk, Inc.の登録商標です。