荏原製作所(以下:荏原)は、宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)と、2025年12月26日付で、月や火星などの深宇宙において、複数の衛星等をそれぞれの目的地(軌道)へ一度に輸送する軌道間輸送機(Orbital Transfer Vehicle、以下:OTV)向け電動ポンプの性能検証・開発に関する共同研究契約を締結しました。
深宇宙軌道間輸送機向け電動ポンプの性能評価をJAXAと共同研究
〜宇宙OTV市場への参入に向け、製品ポートフォリオを拡充〜
1. 背景とねらい
月や火星などの深宇宙での探査は、数年単位にわたる航行が必要となり、地球近傍での活動に比べてコストとリソースの負担が高いという課題があります。
この課題を解決するため、JAXAでは、衛星や探査機、物資等を目的地まで効率的に輸送するOTVの使用を想定しています。
しかし、実現には「将来的な探査機の再使用に向けたインフラ構築」などが必要です。そのため、ポンプには、簡素なエンジンシステムと容易な出力制御を実現する電動ポンプの採用が検討されています。
これに対し、荏原はロケットエンジン用電動ターボポンプやスラスター向けポンプなどの開発で培ってきた宇宙向けポンプ技術をOTV向けに最適化することで、開発を加速させます。また、荏原は宇宙分野における製品ポートフォリオを拡充し、成長するOTV市場でのポジション確立を目指します。
2. 概要
本共同研究では、OTVへの適用が想定された小型電動ターボポンプの基本特性を評価するため、水流し試験を実施します。
| 件名 | 深宇宙輸送機へ適用する小型電動ターボポンプの基礎特性の評価 |
| 契約日 | 2025年12月26日 |
| 履行期限 | 2026年3月31日 |
3. 今後の展開
荏原は、本共同研究を通じてJAXAとの連携を深め、将来のOTV開発における技術パートナーとしての地位確立を目指します。まずは、本評価を通じて得られた知見を活かして技術を確立し、幅広いOTVメーカを含む顧客への技術展開を図る方針です。
ー 荏原グループについて ー
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。