荏原製作所(以下:荏原)は、近年の豪雨災害などによる浸水被害を受けた住宅の早期復旧をサポートする「住宅における水害対応マニュアル(詳細版)」(以下:本マニュアル)を制作し、公開しました。荏原はこれまでポンプをはじめとするインフラ設備の復旧や、義援金、現地ボランティア活動を通じて被災地を支援してまいりました。本マニュアルは、2021年に発足した社内横断プロジェクト「荏原レスキュー」※1が主体となり制作した概要版※2につづき、被災された方や被災地で復旧作業にあたる関係者の皆さまに、より詳しい情報をご提供するものです。
住宅における水害対応マニュアル(詳細版)を制作・公開 - 混乱や負担を軽減する実践的な指針を提供し、被災住宅の早期復旧に貢献 -
1.背景とねらい
豪雨災害などによる浸水は、広い範囲に被害をもたらします。復旧現場ではNGO団体やボランティア、地域の方々に対応いただくことがほとんどですが、現場での判断や、各々のノウハウに一任されることが多いのが現状です。そのため、進め方により復旧工事のプロセスや費用、時間に大きな違いが出たり、本来実施する必要がない作業が発生するなど、効率の良い復旧作業ができないことや被災者の混乱や負担が増える、という状況がありました。本マニュアルは、作業フローや行動の優先順位を明確化することで、復旧作業の無駄を減らし、被災者の混乱や負担を軽減するものです。また、全ページを無料で公開することで、誰にでも起こりえる災害に対する社会全体の防災意識の向上や、復旧時の一助になることを目指しています。
2.概要
本マニュアルは信州大学工学部の中谷先生の監修のもと、全20ページで構成されています。荏原の強みである流体技術と被災現場における経験を反映させ、学術的・科学的根拠に基づいた実践的な内容です。
■特長
(1)効率的な復旧作業を促進
・作業フローの体系化により無駄な作業を減らし、費用や時間の効率化を実現します。
(2)被災者や復旧作業者の混乱や負担を軽減
・チェックリストや、わかりやすいイラスト※3で混乱が生じやすい被災地における行動の優先順位を明確にし、被災者や作業者の心理的負担を軽減します。
(3)専門家の知見に基づく高い信頼性
・多くの被災地で復旧支援にあたられた中谷先生の、豊富な現場経験と知見が反映されています。
(4)生活再建の包括的なサポート
・片付けや掃除などの復旧作業だけではなく、行政手続きや車両・建物の保険対応、工事費用の検討など、生活全般に関わる作業を同時に進めるための指針を提供しています。
(5)幅広い関係者に活用いただけるコンテンツ
・災害復旧時だけではなく、平時の勉強会などの教材として自治体や一般の方々にもご活用いただけます。
3.今後の展開
荏原は創業より得意とする流体技術に基づいた知見で、災害時においても生命や財産にかかわる重要な施設の機能継続や早期復旧を支援する製品やサービスを提供し続けています。これからも事業や荏原レスキュープロジェクトを通じた社会貢献に取り組んでまいります。
ー 荏原グループについて ー
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※1:荏原の技術とサービスで水害復旧時に貢献することを目的に発足した社内プロジェクトチーム。
※2:概要版 https://www.ebara.com/jp-ja/newsroom/2024/1221551_1673/
※3:イラストレータ紹介:中井伶美(イラストレーター、画家、芸術家)https://nakaireimy.com/cv/