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Japan

JAXAの宇宙戦略基金事業に参画
~「極低温流体の高速充填技術」を開発 ~


荏原製作所(以下:荏原)は、宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)に設置されている宇宙戦略基金の技術開発テーマ「将来輸送に向けた地上系基盤技術 B) 打上げ高頻度化等を実現する地上系基盤技術開発(以下:本テーマ)」に参画しました。

1.背景

宇宙戦略基金は、近年、世界的に宇宙利用が拡大している中で、産学官の結節点としてJAXAに設置された基金です。日本の宇宙産業振興を目的に、宇宙輸送から衛星利用、探査に至るまで、幅広い分野の先進的な技術開発を支援しています。

荏原は、「人と宇宙のつながりを当たり前に」をミッションに、2021年に宇宙事業に関するチームを発足させました。以来、低コストで自由度の高い輸送手段の確立に貢献するため、ロケットエンジンに燃料を供給する電動ターボポンプの開発や宇宙機向け排熱システム用ポンプの開発に取り組んでいます。
そのような中、宇宙輸送の低コスト化・高頻度化を実現するためには、これまでのポンプ開発に加え、ロケットの打上げから次の打上げに向けた準備時間(ターンアラウンドタイム)を短縮する「地上設備」の革新が不可欠なことから、本テーマに参画しました。

2.概要

荏原は、SPACE COTAN株式会社が代表機関として採択された本テーマにおいて、連携機関※1の一つである室蘭工業大学から一部開発業務の再々委託を受け、2025年10月1日から2027年3月31日までの期間で参画します。当社は、創業以来培ってきたポンプをはじめとする回転機械技術および流体制御技術を活かし、ロケットの推進薬として用いられる極低温流体を安全かつ高速に充填するための技術開発に取り組みます。

3.今後の展開

今回の参画を通じて、荏原はこれまで培ってきた水・空気・電子・エネルギーに「流れ」を創る技術を活かし、宇宙への輸送手段の低コスト化実現に貢献してまいります。


ー 荏原グループについて ー

荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
 

ご参考
JAXA宇宙戦略基金
・室蘭工業大学ニュースリリース 宇宙戦略基金に連携機関として参画します
・SPACE COTANニュースリリース 
 SPACE COTANが宇宙戦略基金に採択|ロケットの打上げ高頻度化を目指した射場基盤技術を開発
・荏原の航空宇宙事業についてはこちら


本件や事業に関するご相談: 宇宙ビジネス推進課