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Japan

国土交通省 高橋排水機場の排水ポンプを九州地方最大級の排水能力に増強


左:排水ポンプの羽根車(Φ2600mm)、右:原動機室内 左:排水ポンプの羽根車(Φ2600mm)、右:原動機室内

荏原製作所(以下:荏原)は、佐賀県武雄市の高橋排水機場(以下:本機場)の排水ポンプ3台の改造工事を実施しました。排水量を従来比約1.2倍に向上させたことにより、本機場は九州地方最大級の総排水能力(61m3/sec)になりました。

1.背景

本機場は1秒間に約50トンの排水能力をもつ大規模な施設ですが、令和元年、令和3年に発生した豪雨の影響で河川の氾濫による浸水被害を受けたため、国による緊急治水対策プロジェクトのもと、2021年から3年をかけて排水能力増強のためのポンプ設備改造工事を進めてきました。

2.概要

今回の工事では、既存設備を活かしポンプの回転速度を増すことで、総排水量の増量を実現しました。毎年ポンプを1台ずつ千葉県の富津工場に持ち帰り整備を行い、また減速機の取替も実施しました。整備・改造工事は水量が少ない非出水期※1に実施することで、本機場の稼働に影響なく安全に竣工を迎えました。

工事諸元
(抜粋)
可動翼立軸軸流ポンプ(2600VSKGT型)
Φ2600mm×20.4 m3/sec×3.2 m
固定翼立軸軸流ポンプ(2600VSGT型)
Φ2600㎜✕20.4m3/sec×3.2 m
1台

2台
 
工期令和3年(2021年)2月9日~令和6年(2024年)3月31日
施工場所佐賀県武雄市朝日町高橋地先
発注者九州地方整備局 武雄河川事務所

3.今後の展開

荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。

荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。


※ 文中の「○○○型」の表示は当社の機種記号です。
※1:秋から春にかけての梅雨や台風の影響がない時期。