生産技術
板橋 洋輔

担当している業務について
鋳造に関する業務を主とするチームにおり、私個人は、加工前の製品の3D計測や評価、試作品製作に使用する鋳型のモデリング作業などを行っています。これまでの開発品の鋳造試作では、鋳型を製作するための型を作る必要があり、試作に3~4ヵ月、またはそれ以上の期間がかかっていました。EMTACでは3Dプリンターの導入により、鋳型の3Dデータを作るだけで鋳型の造型が可能に。試作品製造期間の短縮につながっています。
海外研修生への技術継承で工夫したこと、自身の学びになったこと
研修生のNghiemさんには、鋳造の理解を深めてもらうため、座学だけでなく鋳型の作成や試験体の作成をしてもらいました。私としても、中途半端な知識では人に教えることができないと実感し、自分自身も勉強する機会となりました。研修終了後は、日本で学んだことを現地で共有し、取り入れるべきものとそうでないものを取捨選択しながら、拠点の技術向上を実現してほしいと思います。今後も常に連携をとり、日本との架け橋となるような人材になってくれたらうれしいですね。
これからやりたいことや、若い人たちへのメッセージ
入社したときは、鋳造に関してほとんど知らない状態でしたが、周りの方々にさまざまなことを教えていただき、現在では開発品の試作にも携わることができています。私たちが今行っている試作品の製作は、設計・開発部隊が考えた製品をほぼ初めて形にする仕事であり、作る製品に不良が発生しないよう、最適な方法や工程を組み立てていきます。成功も失敗もありますが、自分がモノを作っている実感があります。荏原の職場環境も、有給休暇をとりやすく、福利厚生も充実していると感じます。一緒に働く仲間が増えたらうれしいですね。