生産技術
荒川 昭信

担当している業務について
製品の補修や表面性能を上げるための溶射技術の開発をしています。溶射の主な用途として、製品の摩耗した部分の寸法回復などがあるほか、溶射により表面に硬度の高いものを成膜することで、耐性を上げることができます。業務で心掛けているのは、理論的に正しいかを常に考えることであり、新しい知識を身につけたり、仮説を立てたりすることも大切にしています。
海外研修生への技術継承で工夫したこと、自身の学びになったこと
私たちの溶射技術もまだ開発途中なので、教えるというより研修生と一緒に開発を進めながら、その過程で技術継承を行っています。私自身も、知識としてしか知らなかった文化や宗教の違いを、実際に間近で見ることができました。これらを学ぶことは組織の活性化につながると感じます。また、海外研修生のAdityaさんは、もともと現場で勤務している方です。私に足りない現場の知識を教えてもらいながら一緒に仕事ができたのも貴重な経験でした。
これからやりたいことや、若い人たちへのメッセージ
溶射に加えて溶接の業務を行い、エンジニアとしての幅を広げたいと考えています。また、3Dモデリングや設計の知識を身に付け、実験の部品や治具(加工品を作る際の補助工具)一式について、自分でモデリングや図面を作成できるようになりたいです。荏原で働く魅力は、いろいろな種類の製品に関われる点や、幅広い知識を身につけられる点だと思います。事業部の業務や技術的な課題をさらにサポートできるようになりたいですね。