荏原製作所(以下:荏原)は、大阪市建設局より南港第2抽水所※1(以下:本機場)における大型ポンプの設備更新工事を受注しました。
大阪市 南港第2抽水所のポンプ設備工事を受注
1.背景とねらい
本機場は関西万博会場とも程近い、大阪南港の人工島である咲州(さきしま)に位置し、南港地区の住宅地やオフィス街から出る汚水を住之江下水処理場へ送り、また降雨時には地域の雨水を大阪湾に迅速に排水する設備として、市民生活を支える重要な役割を果たしています。しかし、近年は設備の老朽化に加え、昨今の気候変動が影響していると考えられる豪雨による水災害の増加により、雨水処理能力の確保や緊急時の対応力が課題となっています。今回ポンプ設備の更新を行うことで、引き続き大雨による洪水や浸水の防止に貢献していきます。
2.概要
工事諸元 (抜粋) | 先行待機形 立軸斜流ポンプ(1500VZGE型)※2 Φ1500mm×331m3/min×7.5m×700kW | 1台 |
工期 | 2025年3月4日~2027年7月30日 | |
施工場所 | 大阪市住之江区南港中 1-1-22 (南港第2抽水所内) |
3.今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指しています。社会システム事業では送水や排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていきます。
ー 荏原グループについて ー
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。
※1 大阪市ではポンプ場のことを「抽水所」と呼びます。
※2 文中の「○○○型」の表示は当社の機種記号です。