メインコンテンツにスキップ
Japan

閉鎖循環式陸上養殖システムの実証に伴う
NTTグリーン&フード株式会社との業務提携のお知らせ
~日本最大規模のバナメイエビ陸上養殖プラントでの養殖システム事業実証~


荏原製作所(以下:当社)は、このたびNTTグリーン&フード株式会社(以下:NTTG&F社)と業務提携契約を締結したことをお知らせいたします。
本業務提携により、当社はNTTG&F社が静岡県磐田市に建設する、バナメイエビの陸上養殖施設として日本最大規模の第一号プラント「磐田プラント」において、商用規模のバナメイエビの閉鎖循環式陸上養殖システム(Recirculating Aquaculture Systems 以下:RAS)の事業実証を実施します。

1.背景


当社は、長期ビジョン「E-Vision2030」で掲げた5つのマテリアリティ(重要課題)のひとつ「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指し、創業以来培ってきた流体技術や熱制御技術を活用した陸上養殖の省力化・自動化に向けた開発を進めてきました。2019年に陸上養殖事業推進プロジェクトを立ち上げて以降、複数魚種の試験生産・販売を行い、現在は自社試験設備でのバナメイエビの飼育試験を通じて、RASの独自開発と飼育オペレーションをはじめとしたサービスの構築に取り組んでいます。


2.概要


今回の業務提携は、磐田プラントの一部で当社のRASを用いてバナメイエビ生産を行うことにより、商用規模での養殖システムの実証・生産オペレーションの習得および、陸上養殖事業の生産性評価を行うことを目的としています。
また、当社はNTTG&F社と協力体制を構築し、商用規模の養殖場における生産性向上のための課題抽出とその解決策に関する検討を行っていきます。


■磐田プラントに設置する当社RAS

ろ過設備付き閉鎖循環方式の養殖設備(複数水槽(画像手前)とろ過設備(画像奥)で構成)

 

3.今後の展開


本事業実証を通じて、当社は陸上養殖におけるオペレーション情報や商用規模での技術的課題に対する重要な知見を獲得、独自技術および生産性向上策を検証・ビジネスへの実装を加速していきます。
今後も、さまざまな分野の企業と連携し、味と品質にこだわった付加価値の高い陸上養殖魚の生産技術を進化させることで、顧客への提供価値を最大化するとともに、陸上養殖の産業化支援を推進し、持続可能な水産業の発展に寄与してまいります。

 

ー 荏原グループについて ー


荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。

 


※NTTG&F社は、陸上養殖を軸にした環境に配慮した魚介類およびその餌となる藻類の生産と販売を目的として設立されました。詳細はこちら