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水素焚吸収冷温水機『RHDH型』が東京都低NOx・低CO₂小規模燃焼機器『グレードHH』を取得


冷却塔一体形水素焚吸収冷温水機 RHDH-P型

本機は、この度、東京都における大気汚染と地球温暖化の両方の対策を進めるための「低NOx・低CO₂小規模燃焼機器認定制度」でグレードHH※1を取得いたしました。

荏原冷熱システム(以下:当社)と株式会社荏原製作所(以下「荏原」)が開発した「水素焚吸収冷温水機RHDH型」は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた次世代エネルギーとしての水素を直接「つかう」製品です。

吸収冷温水機は、ガスや油を燃料とし、オフィスビルや工場、空港、商業施設や地域冷暖房施設などで、快適な空調空間を提供するための熱源機として多く採用されてきました。

RHDH型水素焚吸収冷温水機は、従来のガス焚吸収冷温水機を踏襲し、構成機器と燃焼制御の一部を変更することで、水素燃焼に対応させたものです。

◆製品特長

RHDH型は水素利用によるCO₂排出量削減だけでなく、冷却水や冷温水の変流量制御、省エネルギー運転モード、始動時間短縮制御といった各種新技術を搭載しており、消費エネルギーの削減を実現します。また、冷媒にはオゾン層破壊係数ゼロで、燃焼性や毒性もない水を使用しているため、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

水素を燃焼する際、環境に及ぼす影響として排ガス中のNOx排出量が問題になります。水素は火炎温度が高いため、都市ガス用のバーナで水素を燃焼すると都市ガスの数倍のNOxが増加する傾向がありますが、ガスノズルと空気ノズルの形状・寸法を工夫し、水素燃焼に適した分割火炎形状、薄膜火炎形状、内部燃焼ガス再循環流を形成することでNOx排出量の低減を図りました。

また、当社のガスバーナーは、約30年前から燃料調量弁と空気ダンパを独立して制御する「リンクレス機構」を標準仕様としています。水素対応では「リンクレス機構」を踏襲し、各燃焼領域においてNOx排出量が最小化できるよう、調整可能である点も特長のひとつです。 

当社および荏原は、2050年の脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。
今後もCO₂排出量低減を促進し、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

認定機種一覧

認定種類代表型式その他型式
グレードHHRHDHL008PRHDHL008,RHDHH008,RHDHH008P
グレードHRHDHL008HPRHDHL008H,RHDHH008H,RHDHH008HP

※1 型式により「グレードHH」「グレードH」となります。

<ご参考>