荏原環境プラント株式会社（本社：東京都大田区、代表取締役社長：甲斐 正之、以下「当社」）は、雑多な廃プラスチックを生成油やガスとして回収可能な当社独自技術「ICFG®内部循環流動床ガス化システム」（以下、「ICFG技術」）の実証事業の実施および事業展開を行うことを目的として、千葉県袖ケ浦市にて実証プラント※１の建設を進めてきましたが、このほど竣工し、７月から実証試験を開始しました。
ケミカルリサイクル実証試験を開始 ～廃プラスチック類をはじめとするさまざまな廃棄物を対象としたケミカルリサイクルの創生を目指す～
■実証内容
本実証プラントでは、ICFG技術の実用化・事業化に向けた最終段階の検証を行うため、スケールアップ時の技術検証、システム最適化、安定稼働の確認、事業性の確認などを実施する計画です。さまざまな廃棄物により生成油やガスの品質把握や品質向上、安定した連続稼働への知見の蓄積等を行っていきます。廃プラスチック類（１日当たり約１トン）を熱分解することで、生成油やガスがプラスチックの製造原料として活用可能であることを実証します。
本実証試験では、比較的処理しやすい廃プラスチック類から建築廃材などを含む汚れた廃プラスチックまで、さまざまな廃棄物を対象としたケミカルリサイクルの実現を目指します。
本実証試験で得られた結果をもとに、広く産官学の皆さまと連携しながら、ケミカルリサイクルの社会実装に向けたスキームの構築を進めてまいります。
※１：本実証プラントは、令和５年度採択の環境省補助事業（環境省令和５年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金「脱炭素型循環経済システム構築促進事業（うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業）」）による支援を受けています。
※２：ICFGは荏原環境プラント株式会社の日本における登録商標です。
■本件に関するお問い合わせ先
荏原環境プラント株式会社 営業本部 ソリューション開発部
TEL：03-6275-7820（代表）