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Interview

設計から試運転まで、
モノづくりの全てに関われるやりがい!

技術部 技術四課

香川 美和 カガワ ミワ

――なぜこの会社に入社したのですか?

当社の設計職が、デスクワークとしての設計のみならず、現地試運転まで携わることが出来るためです。
以前勤務していた会社では、主に製造、生産技術、検査を経験しました。設計や現地調整を行う部署が無く、ある物件でハード設計~部品選定~組配~検査~据付~試運転調整までの、一連の工程を一貫して担当したことが、自分にとって大きな転機でした。試行錯誤しながらようやくの思いで、お客様のご要望にお応えするように装置を動かせたことは、今でも忘れません。また、これまで自分が作ってきたものが、現地で実際にどのように役立っているのかを知ることができたのも大きいです。
今後自分はモノづくりに対しどのように携わっていきたいかを考えたとき、設計、試運転を通じ、納品後の姿も見ながら、必要としているお客様のご要望を叶えることが可能な当社に入社を決めました。

――どのような仕事内容ですか?

設計、というよりはプロマネに近い仕事という印象です。
客先との打ち合わせ、図面作成、盤メーカーへの支給品手配のみならず、予算組み、製造や試運転の工程調整、試運転の作業員の手配、納入先の現場での試運転調整などを行います。多岐に渡りますが、裁量権のある仕事だと感じています。必要に応じ、品質管理課において客先立会の元での検査時に、説明補助として同席することもあります。
尚、試運転および立会検査の同席は必須ではありませんが、参加することで知見や対応力、チーム力が養われると思います。

――今、力を入れている業務は?

自分の設計した盤を中心に、工場検査や試運転に参加することに力を入れています。
これらを通じて実際の動きを目で見て理解することが出来るので、機械分野の勉強になりますし、イレギュラーの想定もしやすくなります。繰り返し行っていくうちに、仕様決めの打ち合わせ内容が理解できるようになり、次の担当物件でも徐々にステップアップしたことで図面に反映しやすくなりました。

――入社して大変だったことは?

・当社の取り扱うポンプ、機場、設備を取り巻く、各機器類が持つ役割や、どのような動作をするかが、初めての経験のため理解するまでに苦労しました。
特に設計図に盛り込む、ポンプや設備の一連の動作フローを図式化した「操作ブロック図」を書くためには、お客様のご要望の元「機場全体を動かす」という視点を持って、一連の流れや、機器、弁類のノウハウを理解する必要があります。上司をはじめとした社内の有識者から教示頂くだけに留まらず、自らが設計した盤の試運転に実際に赴くことで、徐々に解消できるようになりました。
・多様な書類作成や、業務の進め方に苦労しました。前述の「プロマネ的役割」として、関係各所への指示出し、伝達の多くを設計が窓口となって担うため、必然的に設計が関わる組織が多岐に渡ります。外は客先、(製造、作業、製品購入先などの)協力メーカー、内は営業部門、技術計画部門、調達部門、品質管理部門、ソフト担当などまで携わります。また、予算組みや工程調整、人員の手配など、いわゆる「設計」のイメージに留まらない裁量権ある立場に慣れず、かえって戸惑うこともありました。

――どのような職場ですか?

課内は10人未満という人数のわりに、社歴、年代、出身、実務経歴が様々。教育に力を入れている部署で、定期的に社内講習を実施し、社外講習への参加も積極的に推奨している分、分からないことは聞きやすい環境です。時に黙々と、時に雑談と、仕事のON,0FFの切り替えができる人が多いと思います。同じ敷地に盤製作の協力メーカーがあるので、設計だけでなく製造段階の情報交換がしやすいです。

――今後の展望や目標は?

電産の設計士として、自身の両足で立てるようになるまでに10年は掛かるそうです。工場検査や試運転に積極的に臨み、根気よく場数を踏んでノウハウを習得し、機場全体を俯瞰できるようになりたいと思っています。将来は、お客様へより良い設備を共創するための視野や知識を持てるように、日々研鑽を積んでいきたいです。