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ニュースリリース


2008.07.09

排水処理設備不要のPFCガス処理装置−量産展開−


株式会社荏原製作所

 

  荏原は、 半導体や液晶パネルなどの製造過程において排出されるPFCガスを、水を使わずに分解、除去できるF固定式排ガス処理装置の開発、実証試験を終了し、量産を開始しました 。

  電子部品製造におけるドライエッチング工程などで使用されるPFC(パーフルオロコンパウンド)ガスは、携帯電話やパソコン、薄型テレビなどの生産拡大にともない使用量が増加しています。PFCガスは地球温暖化への影響において、その温室効果がCO2の約1万倍と非常に高いことから、電子部品メーカーはその排出削減に積極的に取り組んでいます 。
  従来のPFCガス処理装置においては、PFCガスを分解処理した際に発生するフッ素は、後段の水スクラバーで水に溶け込ませて回収され、別途設置された排水処理設備により分離処理されていました 。

  荏原が開発したF固定式排ガス処理装置は、PFCガスを触媒作用により分解するとともに、発生したフッ素を処理剤にフッ化カルシウムとして固定します。このため、スクラバー水や排水処理設備は必要なく、処理水の河川等への放流もなくなります。さらに、既存の工場においてPFCガスの処理を行いたい場合に、給/排水が不要なため容易に設置ができるという特長があります 。
  処理剤については京セラ(株)の材料技術も取入れ、PFCガス除去率99%以上の高い除去性能が得られる装置です。また、この装置1台あたりの効果をCO2に換算した場合、約2000トン/年という大きな地球温暖化削減効果があります。さらにガス処理後に生成されたフッ化カルシウムは、再利用することが可能であり、廃棄物削減にも寄与します。将来的には純度を上げ、HF製造の原料とすることにもチャレンジしていきたいと考えております 。

 

  F固定式排ガス処理装置は、半導体量産工場である(株)東芝セミコンダクター社/四日市工場において実証試験を終了し、高いPFC除去性能を確認しました。現在、本装置の量産展開が進んでおり、順次稼動を開始しています。また、その他のユーザにおいても導入が進められています 。
  本装置の提供により、新設工場はもとより既設工場も含めたPFCガスの排出削減に、大きく貢献するものと考えております。

 

  荏原は、「水と空気と環境の分野で広く社会に貢献する」ために、今後も地球温暖化防止や水資源保全に資する製品開発に取り組んでいきます。 

 

原理

 

 

 

F固定式排ガス処理装置
F固定式排ガス処理装置

 

以上

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