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ニュースリリース

2005.01.19
家畜ふん尿処理システム「バイトレック」の本格稼動および売電開始

株式会社荏原製作所

荏原は、豚などの家畜ふん尿処理向けにメタン発酵装置を備えた「家畜ふん尿処理システム バイトレック(Bio cycle Treatment and Co-generation system)」の1号機を愛知県内の養豚家に04年9月に納入しました。この施設の所有者である個人養豚家が、RPS法上の新エネルギー等発電設備として経済産業省の設備認定を受け、04年12月より余剰電力の売電を開始しました。

今回、個人養豚家へ納入したシステムには、6kWのガスエンジンコージェネレーションユニット(アイシン精機(株)製、以下「ガスエンジン発電機」という)が 2台組み込まれており、プラントの電力消費が少ない時間帯に発生する余剰電力を中部電力(株)に売電(ひと月当たり概ね数百キロワット時)します。中部経済産業局によると、中部地区で認定されているバイオマス発電設備は約30箇所あるものの、これらのほとんどが自治体による廃棄物発電であり、(1)メタン発酵、かつ、(2)バイオマス100%使用(化石燃料不使用)という新エネルギー等発電設備の認定は、本件が中部地区初であるとのことです。また、現在公開されている情報によると、中部地区初の本格的な家畜ふん尿向けのメタン発酵設備でもあり、個人養豚家がバイオマス発電設備を運営し、RPSの設備認定を受けるのは全国初です。

バイトレックは、家畜ふん尿をメタン発酵させることでメタンガスを回収し、ガスエンジン発電機にて利用します。電気は施設の動力に、ガスエンジンからの排熱(13.5kW/h)は、メタン発酵槽の加温に使用します。発生したメタンガスのみを燃料として、施設内の必要電力および熱を自給することにより、従来施設と比較し、低ランニングコストにて運転することが可能です。メタン発酵後の消化液は、荏原が従来から持っていたし尿処理技術をベースにした浄化システムにより排水基準値まで浄化します。このシステムは当社の独自開発技術であるため、ライセンス契約に縛られた海外からの技術導入製品と異なり、個々の農家の様々なニーズに対応した柔軟な設備構成をとることができます。

家畜ふん尿による環境汚染防止と、資源として有効活用することを推進させる「家畜排せつ物の管理適正化および利用に関する法律」、新エネルギー等の利用の推進を目指す「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)」が施行される中、化石燃料を必要としないエネルギー自立型の家畜ふん尿処理システムへの関心は急速に高まっています。経済的・環境的側面に配慮した新システムとして、農家への新たなビジネスモデルの核システムとして今後の展開が期待されています。

荏原は今後とも顧客ニーズに合わせたバイオマスシステムの提案とその実現を図ってまいります。

【バイトレック(左;回分槽、右;メタン発酵槽)】

バイトレック(左;回分槽、右;メタン発酵槽)

以上

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