| 2004.04.23 | 家庭用1kW級燃料電池コージェネレーションシステム 準商用機-最新型の開発を完了し合計17台を納入 |
株式会社荏原製作所 荏原バラード株式会社(以下、荏原バラード)は、2002年度に開発した準商用機-1型に引き続き、家庭用1kW級固体高分子形燃料電池(PEFC)コージェネレーションシステムの準商用機-最新型の開発を完了し、財団法人新エネルギー財団向けの5台をはじめとしてこれまでに合計17台を納入いたしました。納入された機器は住宅におけるフィールドテストや試験設備での安全性実証試験などに使用されております。 準商用機-最新型は1999年に東京ガス株式会社(以下、東京ガス)と共同研究を開始して以来4世代目に該当し、株式会社荏原製作所が得意とする小型汎用機器の開発などで培ったテクノロジーと、固体高分子形燃料電池の世界的なパイオニアであるバラード・パワー・システムズ社が開発した最新鋭の燃料電池スタックの技術を有機的に組み合わせたシステムです。このシステムには、東京ガスから技術供与を受けて荏原バラードが製作した燃料改質装置が搭載されております。 2003年1月に開発を完了した準商用機-1型で達成された高い効率をさらに向上させ、送電端発電効率*1は35%(LHV*2 基準、以下同様)、熱回収効率は58%を達成。また、50%負荷運転時に発電効率が33%と、部分負荷運転時においても高い運転性能を得られることを確認しました。これにより家庭における分散型エネルギーシステムとして、一次エネルギーの削減と地球環境負荷の低減に寄与する設備として実用化に近づきました。 今後は2004年度中の商用機販売開始を目標に、設置性やメンテナンス性の向上を目指すとともに、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの普及に向けた信頼性・耐久性の向上ならびにコストダウンに取り組みます。 【準商用機-最新型の主な仕様】
【準商用機-最新型写真】 ![]() 【準商用機-最新型 納入先】
【参考】 ●固体高分子形燃料電池(PEFC - Polymer Electrolyte Fuel Cell) PEFC は電解質に固体高分子膜を使用した低温作動型(約70℃)の発電装置です。水素あるいは都市ガスなどからつくった水素を主成分とするガスと、空気中の酸素を化学反応させ、電気と熱(温水)をつくり出すことができます。小型、軽量、低コスト、高信頼性などの特徴を持ち、定置用以外でも自動車用およびポータブル用として注目されています。バラード社は、PEFCの開発・製造における世界のトップメーカーです。 ●荏原バラード株式会社 荏原製作所が51%、バラード社が49%を出資して、1998年12月に設立された合弁会社。PEFCの開発・製造における世界のトップメーカーであるバラード社の技術と、荏原のエンジニアリング・製造技術を有機的に組み合わせて家庭用・業務用の燃料電池事業を展開している。荏原バラードはバラード社の PEFCを使用した定置式発電システムを日本国内において製造・販売・サービスする独占権を有している。
●株式会社荏原製作所 1920 年機械メーカーとして設立。ポンプ製造では国内のトップメーカーである。近年、環境調和型企業を目指し、環境関連の総合エンジニアリングに力を入れるとともに、半導体製造装置を開発・製造するなど精密電子機器分野にも進出。環境関連ではエネルギー事業にも力を入れ、現在注目されている燃料電池のほか風力発電や太陽光発電事業も行なっている。燃料電池事業については、1998年12月に荏原バラード(株)を設立し、同時にバラード社に投資を行なっている。
●Ballard Power Systems, Inc. (バラード・パワー・システムズ社) バラード社は、PEFCの開発および製造において世界のリーダー的企業であるばかりでなく、すでに、自動車用、定置用およびポータブル用の商用機としての PEFCの販売を開始している。また、燃料電池自動車と電気自動車用の駆動システムの販売も行なっている。現在、バラード社は、ダイムラークライスラー、フォード、荏原、アルストームなどの各国の有力企業とのパートナーシップに基づき、PEFC及びその関連製品の商業化を進めている。また、本田技研工業、三菱自動車、フォルクスワーゲン、ヤマハ、シナジー社などにもPEFCを供給している。
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