| 2004.01.28 | 家庭用1kW級燃料電池コージェネレーションシステム準商用機 -2型の開発完了−大阪ガス株式会社との共同開発成果− |
株式会社荏原製作所 荏原バラード株式会社(以下、荏原バラード)は大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)との家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC)コージェネレーションシステムの共同開発契約(2003年7月1日締結)に基づき、大阪ガスの技術に基づく燃料改質装置および排熱利用ユニットを組み合わせた家庭用1kW級固体高分子形燃料電池コージェネレーションシステムの準商用機-2型の開発を完了し、2003年12月にフィールドテスト用として大阪ガスに出荷いたしました。 荏原バラードは2001年10月から大阪ガス、荏原バラード、株式会社荏原製作所(以下、荏原)、バラード・パワー・システムズ社(以下、バラード社)と24時間連続運転が可能な家庭用燃料電池コージェネレーションシステム用燃料改質装置についての共同研究を行っておりました。この共同研究では、大阪ガスの技術供与を受け荏原バラードが製作した燃料改質装置を搭載した家庭用燃料電池コージェネレーションシステム開発の着実な成果を挙げてきました。 準商用機-2型は共同研究の開始以来3世代目に該当し、荏原が得意とする小型汎用機器の開発などで培ったテクノロジーと、固体高分子形燃料電池の世界的なパイオニアであるバラード社が開発した最新鋭の燃料電池スタックの技術を有機的に組み合わせたシステムです。また排熱利用システムには家庭における省エネルギー効果を最大限に発揮させるため、大阪ガスと締結した新たな排熱利用に関する共同開発に基づき、最適運用制御が組み込まれています。 送電端発電効率は35%(LHV*1基準)、熱回収率は55%を達成、これにより家庭における分散型エネルギーシステムとして、一次エネルギーの削減と地球環境負荷の低減に寄与する設備として実用化に近づきました。 今後は2006年の商用機販売開始を目標に、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの普及に向けた信頼性・耐久性の向上ならびにコストダウンに取り組みます。 【PEFCコージェネレーションシステムの準商用機-2型の主な仕様】
【参考】 ●固体高分子形燃料電池(PEFC - Polymer Electrolyte Fuel Cell) PEFC は電解質に固体高分子膜を使用した低温作動型(約70℃)の発電装置です。水素あるいは都市ガスなどからつくった水素を主成分とするガスと、空気中の酸素を化学反応させ、電気と熱(温水)をつくり出すことができます。小型、軽量、低コスト、高信頼性などの特徴を持ち、定置用以外でも自動車用およびポータブル用として注目されています。バラード社は、PEFCの開発・製造における世界のトップメーカーです。 ●荏原バラード株式会社 荏原製作所が51%、バラード・パワー・システムズ社が49%を出資して、1998年12月に設立された合弁会社。PEFCの開発・製造における世界のトップメーカーであるバラード社の技術と、荏原のエンジニアリング・製造技術を有機的に組み合わせて家庭用・業務用の燃料電池事業を展開している。荏原バラードはバラード社の PEFCを使用した定置式発電システムを日本国内において製造・販売・サービスする独占権を有している。
●株式会社荏原製作所 1920年機械メーカーとして設立。ポンプ製造では国内のトップメーカーである。近年、環境共生(ゼロエミッション)型企業を目指し、環境関連の総合エンジニアリングに力を入れるとともに、半導体製造装置を開発・製造するなど精密電子機器分野にも進出。環境関連ではエネルギー事業にも力を入れ、現在注目されている燃料電池のほか風力発電や太陽光発電事業も行なっている。燃料電池事業については、1998年12月に荏原バラード(株)を設立、2001年にはバラード社に投資を行なっている。
●Ballard Power Systems, Inc. (バラード・パワー・システムズ社) バラード社は、PEFCの開発および製造において世界のリーダー的企業であるばかりでなく、すでに、自動車用、定置用およびポータブル用の商用機としての PEFCの販売を開始している。また、燃料電池自動車と電気自動車用の駆動システムの販売も行なっている。現在、バラード社は、ダイムラークライスラー、フォード、荏原、アルストームなどの各国の有力企業とのパートナーシップに基づき、PEFC及びその関連製品の商業化を進めている。また、本田技研工業、三菱自動車、フォルクスワーゲン、ヤマハ、シナジー社などにもPEFCを供給している。
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