| 2003.02.27 | ドイツPWE社と合弁会社設立で正式契約 〜 風力発電機の独占製造・販売権に関して 〜 |
株式会社荏原製作所 荏原は、ドイツの新鋭風車メーカーであるフライデラーウインドエナジー社(以下、PWE社)との間で、日本国内の独占権を含むアジア地域での風力発電機の製造、販売、アフターサービスを行う合弁会社「荏原フライデラーウインドパワー株式会社」(以下、荏原フライデラー)を設立することに正式合意し、2月26日に契約書に調印しました。荏原フライデラーは4月1日より営業を開始し、日本およびアジアにおいて今後10年間で70万kWの販売を目指します。 ■新会社の概要
■風力発電機の特徴 PWE社風力発電機は、巻線型誘導発電機を使用した可変速制御とブレードの可変ピッチ制御を組み合わせたタイプで、風速に合わせた最適回転数運転ができることから発電量が多く、その上、風速変動を吸収できるため、複雑地形で風の乱れが大きい日本に特に適合します。また、突入電流が発生しない、出力変動が小さい、力率制御が可能という優れた特徴があり、系統連系に際しても非常に有利なタイプです。 ■荏原の取り組み姿勢 荏原は、従来から環境共生(ゼロエミッション)型社会の構築に必要な技術とシステムの開発に積極的に取り組んできました。風力発電については1997年に発電所建設の一括請負事業者として参入し、デンマークのエヌイージー・ミーコン社およびドイツのデウインド社の風力発電機を、エコ・パワー株式会社をはじめとして、民間企業、地方自治体向けに納入してきました。 2002年12月末までに92基、9万2千kWの建設実績を有しています。荏原はグループ会社として発電事業会社のエコ・パワー株式会社、風力発電メンテナンス会社のウインド・サービス株式会社を持ち、計画から建設、運転保守まで総合的に行ってきましたが、風車本体の設計・製造は行っていませんでした。 荏原フライデラー社設立により、風車本体の設計製造技術を取得し、発電事業運営から建設エンジニアリング、メンテナンスサービスに至るまでの一貫体制の確立を目指します。 ■風力発電をめぐる背景 新エネルギーの中でも、自然エネルギーである風力エネルギーは、二酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物などの大気汚染物質の排出を伴わないクリーンな再生可能エネルギーであり、経済的にも有望であることから、その導入が急激に進んでいます。経済産業省は2002年末現在、約40万kWである風力発電の設備容量を2010年までに300万kWにすることを目標に掲げており、2003年4月から、「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)」を施行する等、自然エネルギー導入を積極的に支援しています。 しかしながら技術的には、日本の山岳地形における風況の乱れ強度が大きいこと、および単機出力が1000kWを越えて大型化したことに起因して種々の問題が顕在化しており、日本の風況と環境に見合った日本製風車が必要とされています。 [参考資料] ■フライデラーウインドエナジー(PWE:Pfleiderer Wind Energy)社 2001年に設立されたドイツの新鋭風車メーカー。風車タワーのトップメーカーであるフライデラー社が、オーストリアの先進的風車メーカーであるウインドテック社を買収して設立。可変速運転等の新技術開発において優れているとともに、超大型機の開発においても先行しており、2003年中に5000kWのプロトタイプの運転を開始する予定。
ドイツの大手建材メーカーで、木材パネル、ドア、窓、鉄道の枕木、コンクリート柱、鉄塔、風力発電機のタワー製造においてドイツ国内または欧州のトップシェアを誇っている。
風力発電の売電事業を専門に行う企業として1997年に発足。現在は荏原が82%を出資。合計8万9千kWの風力発電所を運営しており、これは2002年 12月末現在の設備所有量としては日本最大。また、日本における風力発電所計画および運転に関してのノウハウを有し、現在も多数のプロジェクトを計画中。
荏原が81%を出資する風力発電機専門のメンテナンス会社。荏原が納入した風力発電機のメンテナンスを行う。
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